インドの聖地バラナシ。3泊して分かった街の雰囲気と快適に観光するコツ
「汚い」「カオス」「危険そう」。
インドのバラナシについて調べると、そんな言葉をよく目にします。
私も訪れる前はかなり身構えていましたが、実際の印象は少し違いました。
もちろん、ゴミが目立つ通りや強烈な臭いがする場所もあります。牛が道に座り込み、その近くに糞が落ちていることも珍しくありません。
それでも、事前に想像していたよりはずっと綺麗で、比較的清潔に保たれた道もありました。
そして何より、バラナシにはデリーやアグラとはまったく異なる街の雰囲気があります。
インド旅行で訪れた街の中で、私が一番気に入ったのはバラナシでした。

デリーから寝台列車でバラナシへ
私たちはデリーから寝台列車に乗ってバラナシへ向かいました。
バラナシ駅は大きな駅なのでアクセスもしやすいです。

列車を降りて街へ入ると、大通りには車やリキシャが行き交っていますが、ガンジス川へ近づくにつれて道はどんどん細くなっていきます。
ガンジス川沿いの中心部は、車が入れないほど狭い路地が迷路のように入り組んでいました。
車の入れないような細い路地をスーツケースをもって進むのは大変なので、ホテルを選ぶ際は大通りからの距離や道のりも確認すると良いでしょう。
Googleマップを見ながら歩いていても、表示された道が分かりにくかったり、違う路地へ入ってしまったりすることもあるので気をつけて下さい。
第一印象は「思ったより綺麗」
予習してきていたバラナシのイメージが「カオス」「汚い」だったこともあり、バラナシについた際にはイメージとのギャップに驚きました。
メイン通りには掃除をしている人が多くいて、ゴミなどはあまり落ちていませんでした。

一方でもちろんゴミや泥が目立つ道もあります。
同じ街の中でも歩く場所や時間帯によって印象が大きく変わります。
「想像していたより普通かも」と思ったのが、最初の正直な感想です。
狭い路地ではバイクに要注意
バラナシで最も怖かったのは、治安よりも細い路地を通るバイクでした。
細く曲がりくねった道を、歩行者のすぐ横を通るようにバイクが走っていきます。
道はガタガタなので常に猛スピードというわけではありませんが、急に背後から近づいてきたり、クラクションを鳴らしながら横を抜けたりするため、歩いている間は何度もヒヤッとしました。
私は首から下げていたスマホホルダーの紐が、通り過ぎたバイクに引っかかり、一瞬首が締まりそうになったことがあります。
幸い大事には至りませんでしたが、細い路地では長いストラップやぶら下がった荷物を体の外側に出さない方が安全です。
スマホを見ながら歩くのも危険なので、地図を確認するときはいったん端に寄ることをおすすめします。
牛、猿、野犬がいる街
バラナシでは、当たり前のように牛が道の真ん中に座っています。
日本ではまず見ない光景なので、初めて目の前に現れたときはかなり驚きました。
牛自体が襲ってくるようなことはありませんでしたが、近くには糞が落ちていることも多いため、足元には注意が必要です。
猿も時々見かけました。
私たちが歩いていたときには、上から木の実のようなものを投げてきました。
危険な雰囲気ではありませんでしたが、食べ物を見せながら歩かない方がよさそうです。
一方で、私が一番怖いと感じたのは野犬でした。
昼間は寝ている犬も多いものの、狭い道で複数の犬に遭遇すると少し緊張します。
子犬なども多くいて、とても愛らしいのですが狂犬病などのリスクもあるため、むやみに近づいたり、触ったりすることはやめましょう。

客引きは場所によって様々
路地を歩いている間は、想像していたほど客引きはひどくありませんでした。
ただし、車が通行できるような大通りでは、強烈なリキシャの勧誘に遭います。
私たちがUberを待っていると伝えても、何人もの運転手に囲まれ、なかなかその場を離れてもらえませんでした。
歩いても歩いても、ぞろぞろとリキシャの運転手たちがついてきて、一方的な価格交渉をしてきます。
これぞインド…
夜のバラナシ
私がバラナシで最も好きだったのは、日が落ち始める夕方から夜にかけてです。
日中よりも暑さが和らぎ、ガンジス川沿いには風が通ります。細い路地よりも川沿いの方が開けているため、涼しく感じました。
夜はプージャが行われることもあり、多くの人がガンジス川周辺を歩いています。
人通りの多いメインルートでは危険を感じることはなく、場所を選べば女性一人でも歩けそうな雰囲気でした。
ただし、暗くて細い路地や人通りの少ない場所へ、一人で積極的に入ることはおすすめしません。
5月のバラナシは暑さ対策が必須
2026年5月のバラナシは、とにかく暑かったです。
私たちは1〜2時間観光してはホテルへ戻り、休憩してから再び外出するという過ごし方を繰り返しました。
最初は「せっかく来たのだから一日中観光したい」と思っていましたが、あまりの暑さに断念。
日中は少しの外出にとどめ、朝や夕方以降を中心に動くのがおすすめです。
ガンジス川沿いの宿が便利だった
私たちが宿泊したのは、ガンジス川沿いにある「KS Paying Guest House」です。

バラナシの中心付近にあり、ガンジス川の端から端まで歩くには少し距離があるものの、どちらの方向にも行きやすい便利な場所でした。
暑くなったらホテルへ戻って休み、涼しくなったらまた出掛けるという過ごし方ができたのも、立地が良かったからだと思います。
ホテル自体も居心地がよく、屋上レストランの料理も美味しかったです。
バラナシで数日過ごすなら、ガンジス川から歩いて戻れる宿を選ぶことをおすすめします。
現金は必ず用意しておこう
バラナシでは現金を使う機会が多いため、現金は必須です。
街の中心部にはATMがありましたが、必要になるたびに探すのは大変なので、あらかじめある程度用意しておくと安心です。
小さなお店やリキシャでは、お釣りがないことも考えられます。高額紙幣だけでなく、細かい紙幣も持っておくと便利です。
聖地バラナシ
バラナシには、インド国内からも多くの人が集まっています。
外国人観光客だけが訪れる観光地ではなく、インド人にとっても大切な聖地です。
そのため街には独特の熱気があり、他のインドの都市とはまったく違う景色が広がっていました。
狭い路地、道に座る牛、クラクションを鳴らすバイク、ガンジス川へ向かう多くの人々。
快適なことばかりではありませんが、私がインドを旅していて一番気に入ったのはバラナシです。
インドを訪れるなら、ぜひバラナシにも足を運んでみてください。
ほかの都市では味わえない、バラナシだけの空気を感じられるはずです。





