サグラダ・ファミリア最大の見どころ「生誕のファサード」を解説!
- Trippiyo.編集部

- 1 日前
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@目次
スペイン・バルセロナの世界遺産、サグラダ・ファミリアの中で最も有名な部分と言われている、生誕のファサードは聖書のキリストの生誕の物語を建築で見事に表現した作品です。
今回はそんな生誕のファサードをもっと楽しく鑑賞できるように、生誕のファサードにどのような場面が表現されているのか詳しく解説していきます!

◆生誕のファサードってどんなもの?
生誕のファサードは、サグラダ・ファミリアの東側に位置している外壁のこと。
東は太陽の昇る方向=生命の始まりを象徴しています。なんと生誕のファサードはサグラダ・ファミリア全体の中でガウディ自身が直接設計・監督した唯一の部分。
生誕のファサードの全体のテーマは「キリストの誕生と神の創造への賛美」と言われています。
◆3つの入り口(信仰・希望・慈愛)

中央の3つの門はそれぞれキリスト教の三つの徳を象徴しています。
• 中央(慈愛の門):イエスの誕生の場面が描かれています。
聖母マリアと幼子イエス、ヨセフ、天使、羊飼いたちなど、生命の歓びに満ちた彫刻が並びます。
• 左側(希望の門):マリアの婚約や受胎告知の場面。
• 右側(信仰の門):イエスの少年時代やエジプトへの逃避など。
◆自然のモチーフ

ファサード全体が生命の豊かさを表現しており、彫刻の間には植物・花・動物のモチーフがぎっしり。ツバメ、トカゲ、ハト、リスなど、ガウディが自然界に神の創造の美を見出していたことが伝わります。建物自体がまるで自然の洞窟のように感じられるのも特徴です。
◆4本の塔

生誕のファサードには4本の鐘楼(塔)があり、福音書記者(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)を象徴しています。最も高い塔は107メートルほどあり、登ることも可能で、ガウディが最初に完成を目指した部分でもあります。
◆光と雰囲気

朝日が昇る時間にこのファサードに光が当たると、彫刻が金色に輝くように見えます。
この効果もガウディが計算して設計したもので、「神の光が命を照らす」という意味が込められています。
ガウディは石工たちに「祈りながら彫るように」と指導し、芸術と信仰を融合させました。
また、モデルとなる粘土像を制作してから原寸大の彫刻を作るなど、細部への徹底的なこだわりが見られます。
◆生誕のファサードの見どころ
① 聖家族の「誕生シーン」

ファサード中央、「慈愛の門」の奥にあるのが一番のハイライト。飼い葉桶の中の幼子イエスを、マリアとヨセフが見守る姿が彫られています。周囲には羊飼い、天使、動物たちが取り囲み、まるで「命の誕生の喜び」が石に宿っているよう。
② 6人の天使の合唱と楽器

聖家族の上部には、天使たちがさまざまな楽器を演奏する場面が並びます。
ラッパやハープなど、当時の楽器が細かく再現されていて、まるで天上の音楽が響いているかのよう。この部分は「神への賛美」を象徴しています。
③ 受胎告知とマリアの物語

左側の「希望の門」では、天使ガブリエルがマリアに受胎を告げる瞬間が彫刻で表現されています。マリアの清らかさと驚きの表情、そしてガブリエルの優雅な姿が、ガウディの繊細な信仰心を伝えます。近くにはナザレの情景やヨセフの仕事場(大工のシーン)も。
④ 三人の東方の博士と羊飼い

イエス誕生を祝いにやって来た三博士(賢者)と羊飼いの場面も見逃せません。
博士たちが贈り物を捧げる姿や、羊飼いが跪く姿がリアルで、表情も豊か。ガウディは“人々の信仰の素朴さ”をここに込めています。
⑤「生命の樹」とハトの群れ

最上部には、「生命の樹」が伸び、枝に白いハトたちがとまっています。これは「永遠の生命」と「聖霊の象徴」を表しています。一番上には十字架が掲げられ、すべての生命が神へ向かっていることを示しています。
朝日が差す時間に見ると、ハトの彫刻が光に包まれてとても美しく荘厳な雰囲気を感じることができます。
サグラダ・ファミリア
住所:Carrer de Mallorca, 401, Eixample, 08013 Barcelona, スペイン
営業時間:9:00~18:00(日曜日のみ10:30~)
公式ウェブサイト:https://sagradafamilia.org/
2026年はガウディ死去100年の記念すべき年。
サグラダ・ファミリア「生誕のファサード」にはモチーフひとつひとつに、神への愛が込められているガウディ渾身の作品です。
人生を掛けたガウディの想いを知ることで、もっとサグラダ・ファミリアを深く鑑賞できるので、どんな意味を持つのか知ってから訪れてみましょう。




