イスラム教のモスクとキリスト教の礼拝堂が融合した世界遺産メスキータ
- Trippiyo.編集部

- 1月21日
- 読了時間: 3分

@目次
*メスキータの見どころ
コルドバの「メスキータ(La Mezquita)」は、アンダルシア地方にあるイスラム建築とキリスト教建築が融合した世界的に珍しい宗教建築です。
ヨーロッパにありながら、イスラム教国の支配を受けていたコルドバならではの、イスラム教とキリスト教の影響を受けた姿が見られるメスキータは、コルドバで絶対訪れてほしい場所のひとつ。今回はそんなメスキータの歴史と見どころを紹介します!

◆メスキータの歴史
メスキータは当初はイスラム教のモスクとして建築されました。8世紀(785年ごろ)コルドバを支配していたイスラム王朝ウマイヤ朝の王、アブド・アル・ラフマーン1世がモスクの建設を始めました。その後、何代もの王によって拡張され、10世紀には世界最大級のモスクになりました。
そこから時を経て1236年、キリスト教勢力(カスティーリャ王国)の王フェルナンド3世がコルドバを征服。コルドバの支配がイスラム教国からキリスト教国へと移り変わり、イスラム教のモスクはカトリック教の大聖堂(カテドラル)として使われるようになりました。
そして16世紀、モスクの中央部分にルネサンス様式の大聖堂が建てられます。そのため、今ではイスラムのモスクとキリスト教の教会が一体化した建物になっています。この独特な融合が、世界でも非常に珍しいと評価され、1984年に世界遺産登録「コルドバ歴史地区」としてユネスコ世界遺産に登録されました。
*メスキータの見どころ
1. アーチの森(円柱の森)

メスキータの象徴ともいえる空間。約850本の円柱が並び、赤と白のストライプ模様のアーチが果てしなく続くように見えます。光と影が作り出す幻想的な雰囲気が圧巻で、まるで迷宮の中を歩いているような感覚に。写真撮影スポットとしても人気です。
2. ミフラーブ(Mihrab/礼拝の間)

イスラム教徒がメッカの方向を示すための祈りの部屋。メスキータの中でも最も神聖な場所のひとつ。モザイクと金の装飾が施され、ビザンティン帝国の職人による精緻なアラベスク模様が見られます。光の当たり方で金色が輝く姿は息を呑む美しさ。
3. カテドラル(大聖堂)部分

モスクの中央に16世紀に建てられたルネサンス様式のカテドラル。高い天井、ステンドグラス、巨大なパイプオルガンなど、荘厳でキリスト教的な雰囲気。周囲の静謐なモスク部分とのコントラストが強烈で、「二つの宗教が共存する建築」として世界でも類を見ません。
4. 主祭壇(Capilla Mayor)

カテドラル内部の中心に位置し、彫刻や金細工、絵画などバロック装飾が華やか。特に主祭壇の背後にある「キリストの生涯」を描いた彫刻群は見応えがあります。
5. 鐘楼(Torre del Alminar)

もともとはイスラム時代のミナレット(塔)で、キリスト教徒によって鐘楼に改修されました。登ることができ、上からはコルドバ旧市街とグアダルキビール川を一望できます。
6. オレンジの中庭(Patio de los Naranjos)

メスキータの入口前に広がる中庭で、名前の通りオレンジの木が並ぶ庭園。イスラム時代は礼拝前に身を清めるための場所でした。噴水や水路があり、イスラム庭園の静かな美しさを感じられます。
営業時間:通常期(3月〜10月):月〜土 10:00〜19:00日・祝 8:30〜11:30/15:00〜19:00 、冬期(11月〜2月):月〜土 8:30〜18:00日・祝 8:30〜11:30/15:00〜18:00
チケット料金:一般入場:約 €13、子ども(10〜14歳):約 €7 ほど




